胃の中は強い酸性で保たれているため、生物は住みつくことができないと考えられていました。しかし、1980年代に胃粘膜の中に生息する「ピロリ菌」の存在が明らかとなり、この菌によって胃炎や胃潰瘍などが引き起こされていることが判明しました。
驚く事に、日本では約6,000万人がピロリ菌に感染しているとも言われています。
口からの感染(経口感染)が挙げられます。
しかし、その経路については様々な説があります。
中でも「内視鏡を媒体とした感染」が注目されましたが、日本消化器内視鏡学会から「内視鏡の洗浄、消毒に関するガイドライン」が発表され、感染予防がとりわけ厳重に行われるようになりました。
また、両親ともピロリ菌に感染している場合は5割、片親でも2割前後の児童に感染が認められています。
一方、同じ家庭内でも夫婦間での感染はごくまれであるとの報告もされています。
ヘリコバクターピロリ感染について尿素呼気試験法での検査を行っております。
診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断します。
最も精度の高い診断法です。
簡単に行える検査方法で、感染診断前と除菌療法後4週以降の除菌判定検査に推奨されています。